AIは人類滅亡の夢を見るか

荻原 浩 作家・漫画家

NEW

エンタメ テクノロジー 読書

 このあいだ、娘がぽつりと言った。

「じゃあ、ちょっとAIに相談してみる」

 え? なにそれ。別に深刻な相談ではなく、生活上の疑問を解決したかっただけのようだが、それにしても、目の前にいるんだから、まずお父さんに相談しなさいよ。おい、どこへ行く。

荻原浩氏 Ⓒ文藝春秋

 世の中なんだかAIだ。こんなにAIでいいんだろうか。

 最近のネット広告は怪しい画像や映像ばっかりだ。「このイラストレーター、無名なのに上手いな」と思ってしまうのは作者が生成AIさんだから。「この広告のお姉さん、人間離れしてきれい」なのは、人間じゃないから。

 ネットの記事や音声だってAIでつくっているものがけっこうあるはずだ。いや、ネットの中だけじゃなく、世間のいたるところにAIの魔の手が忍び込んでいるに違いない。

 時代が進むと消えてしまう職業は何か、という話題は昔からあるが、これまでは何の根拠もなく小説家はだいじょうぶじゃないかとタカをくくっていた。が、これからはそうはいかない。「いまはまだAIにちゃんとした小説は書けない」という意見もあるが、「いまはまだ」は「そのうちきっと」とも言い換えられる。なにしろ“敵”は古今東西のあらゆる小説を読み込んでいるのだ(そもそも私に「ちゃんとした小説」が書けているのか?)。

年額プランがおトク!月あたり900円で全記事読み放題

月額プラン

1ヶ月更新

1,200円/月

オススメ!

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

18,000円一括払い・1年更新

1,500円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 2026年9月号

genre : エンタメ テクノロジー 読書