WBC、大谷、楽天──毒舌ノムさんが、球界を一刀両断する(聞き手・二宮清純)
――いよいよキャンプも始まり、球春到来です。今年は三月に開催されるWBC、一度はメジャーリーグ挑戦を表明しながら日本ハム入りした大谷翔平など話題が盛り沢山です。そこで球界随一の智将である野村さんに、二〇一三年の球界について歯に衣着せず、大いに語っていただければと思います。
まずは第一回、第二回に引き続き、WBC三連覇が期待される侍ジャパンについてお聞きしたい。
野村 イチローやダルビッシュ有、青木宣親ら日本人メジャーリーガーが軒並みWBCへの参加を見送ったのは、どういうことなんでしょうかね。
――どの選手もシーズンに集中したいという気持ちが強いのでしょうか。あと、球団との契約の問題もあると思われます。
野村 昨年夏の時点では、日本の選手会もWBC不参加を表明していましたね。選手会長だった新井貴浩が「大会収益の分配比率が米国六六%、日本一三%と不公平だ」と抗議していた。結局、選手会は不参加を撤回したけれど、大会運営に問題があるのは事実だし、シーズン開幕前という開催時期も好ましいとは言えない。WBCが真の世界一決定戦と言えるかどうか微妙なところでしょう。
――ファンの間では「WBCで野村監督の采配が見たい」という声は根強いようです。
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source : 文藝春秋 2013年03月号