私自身、よくお酒を飲みますが、人に贈る酒を選ぶのは意外と難しいものです。人によってお酒の好みも異なれば、飲むタイミングもそれぞれだからです。
とっておきの贈答品に選んだこの「酔翁」は人を選ばないお酒。まず、古酒なのに非常にまろやかな口当たりであり、かつクセがほとんどありません。洗練された甘味があり、デザートワインのような風味がします。食前酒としても楽しめるし、眠る前にちびちびと味わうのにも適している。この「酔翁」は日本酒とワインのアウフヘーベンだと私は思います。
じつはこのお酒は、米国人の知人が世話の御礼として帰国直前に空港で私に贈ってくれたもの。贈答品は敢えて、タイミングを外した時期にお贈りすると喜ばれるのではないでしょうか。
“私にとって背徳の味”
「干し柿はときに甘すぎることがありますが、この『紀の川柿』はほどよい上品な甘さ。とても大きいですが、私は一日4個食べることもある逸品です」。時期は10月から11月。紀の川柿(黒あま蜜柿)特選大玉6玉入り10,800円。問観音山フルーツガーデン ☎0120-593-262
“海外の方にも喜ばれる別次元の味わい”
「国際ドストエフスキー学会会長のキャロル・アポロニオさんから頂いたのが最初の出会いです。米国人の彼女は日本に1年間住んでいたこともあり、多くの日本酒を愉しんでいました。そんな彼女が選んだ極上の一本です」。飛騨の華 酔翁720ml 長期熟成古酒4,400円。問平田酒造場 ☎0577-32-0352
写真=釜谷洋史、撮影協力=中山暢子
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source : 文藝春秋 2023年2月号