第2の資料を示したい。「若洲ゴルフリンクス 利用状況調査結果及び今後の取組」と書かれた3枚綴りだ。各ページに「CONFIDENTIAL(機密)」の大きな赤文字が刷り込まれている。これは2023年2月半ば、都庁最高幹部に対する説明のためにつくられたペーパーだ(以下、「(2)最高幹部レク資料」)。



これは、直近3年度における若洲ゴルフリンクスの利用者名簿を名寄せするところから積み上げられた、調査データをまとめたものだ。
よく読めば、年10回以上利用した人を「ヘビーユーザー」と認定し、5回刻みで頻度を分類している。例えば、令和3(2021)年度のヘビーユーザーは368人。これは、1年の総利用者数5万8048人の0.6%にあたる。
次に気になるのは、この0.6%のヘビーユーザーの内訳である。
まず、この中で最も低頻度の10~14回の人は184人いる。次の15~19回の人は79人、その次の20~24回は45人……とピラミッドのように、位が上がっていくほど分布はまばらになるが、最大の50回以上の枠にも4人いて、最多は72回! つまり、毎週1、2回もの頻度で、利用している人もいるということだ。
これだけでも驚きだが、説明文には、こう記されている。
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