「日本の実写映画の多くは、合格点を低く設定しすぎている」

有働由美子のマイフェアパーソン 第57回

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news zeroメインキャスターの有働さんが“時代を作った人たち”の本音に迫る対談企画「有働由美子のマイフェアパーソン」。今回のゲストは、俳優の大沢たかおさんです。

 有働 以前お目にかかったのが、8年前、NHK『あさイチ』にゲスト出演していただいた時でした。その時、生放送の合間の雑談で、ある国の占い師に「前世はどこかの部族長だ」と言われたというお話が印象に残っています。

 大沢 あれ、そんなこと話しましたっけ?

 有働 はい。当時私がたまたま民俗学の本を読んでいて「部族長って獲物をたくさん捕る人じゃなくて、分け与えることに一番優れた人が選ばれるんですよ」とお伝えして。

 大沢 部族長というのは3人くらいに言われましたね。まだ若いのに長(おさ)で、病気を治したりもしたと(笑)。

 有働 私の中に“部族長イメージ”が刷り込まれているからか、7月に公開された映画『キングダム 運命の炎』でも、9月29日公開の映画『沈黙の艦隊』でも、そういう目線で見てしまって(笑)。人の前に立つリーダーの役に、特に選ばれている気がします。

大沢氏衣装協力:アーネイ(ジョワイユ) 有働氏衣装協力:ポール・スチュアート/ニナ リッチ ©文藝春秋

 大沢 前世と繋げて考えたことはなかったけど、役って、人との出会いに近いんですよね。自分の意思で選んでいるっていうより、避けて通れない感じなんですよね。

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source : 文藝春秋 2023年10月号

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