『日本銀行』河村小百合/講談社現代新書
『「経済成長」の起源』マーク・コヤマ、ジャレド・ルービン著、秋山勝訳/草思社
『実験の民主主義』宇野重規著、聞き手・若林恵/中公新書
わたしのベスト3をあげる。まず『日本銀行──我が国に迫る危機』。異次元緩和は限界、日銀がいくらでも国債を買い入れられた時代はもう終わりだ。長期金利は「糸の切れた凧」に。新規国債発行ストップで、社会保障費も防衛費も義務教育の国庫負担金も一律4割カットに。第二次世界大戦後の悲惨な預金封鎖や財産税の再来すら絵空事ではない。日本銀行に入り、日本総合研究所に職を得た、中央銀行の金融政策と財政に精通したエコノミストによる渾身のレポートである。我が国の経済運営は目下のところ、「無風」状態ながら、実際にはどのように深刻な事態が進行しつつあるのか……一緒に見ていきたい。背筋が寒くなる。
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source : 文藝春秋 2024年1月号