「政治に金はかかるもの」——3人のキーマンが裏金問題の核心を明かす(司会・構成 青山和弘・政治ジャーナリスト)
――皆さんが定期的に会合を開いているのは永田町ではよく知られた話で、頭文字を取ってHKTと呼ばれています。萩生田さんは安倍派(清和研)の常任幹事で、加藤さんは茂木派(平成研)の副会長、武田さんは二階派(志帥会)の事務総長と、それぞれの派閥の幹部ですが、YKK(山崎拓氏、加藤紘一氏、小泉純一郎氏)のような盟友関係にも見えます。そもそも、どんなきっかけで集まるようになったのですか?
加藤 2003年衆院選の当選同期でもありますし、菅義偉総理の下、私が官房長官で、萩生田さんが文科大臣、武田さんが総務大臣を務めました。ざっくばらんに話をしながら、連携して取り組んできました。
――萩生田さん、この3人ではいつもどんな話を?
萩生田 本題に入る前にまず、私が所属していた政策グループの会計処理を巡って、国民の皆さんに大変な政治不信を招いたことをお詫び申し上げたいと思います。私はしばらく謹慎の身ですが、政治は歩みを止めるわけにはいきません。今日はせっかく気脈の通じる3人で語り合う機会を設けていただいたので、将来に向かってどういう責任を果たすか、話ができればと思っています。
青山さんの質問にお答えすると、菅政権のときはコロナの真っ只中でした。日本の経済と社会が機能停止に陥りそうな中で、3人とも、それぞれの持ち場で努力してきました。それ以来、同窓会のように、「次の幹事は誰にしようか」と気楽な形で集まっているんです。
武田 菅総理は不眠不休でワクチン対策を頑張っていたのに支持率は物凄く低かった。総理をしっかり支えて、我々もできる限りの発信をしようということで、「ちょっと一回集まろう」というのが最初でしたね。
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source : 文藝春秋 2024年3月号