岸田失脚を待ちわびる茂木だが足元から離脱者が続々と
「どこの派閥がとかじゃねえんだ。自民党全体の問題として危機感を持って、ケジメをつけなきゃいけねえんだ。でないと自民党は終わる」
1月18日夜、首相の岸田文雄は岸田派解散の方針を表明した後、いつになく強い口調で周囲にまくし立てた。伝統ある岸田派への思い入れは、人一倍強いはずだった。岸田は続けた。
「俺は宏池会(岸田派)ができた年に生まれた。俺の人生は宏池会と共にあった。そんな俺が決めたんだから、派閥のみんなは納得したよ」
派閥幹部を官邸の裏口から一人一人執務室に呼び込み、了承を取り付けた岸田。その一方でこれまで「三頭政治」と言われて政権を支えてきた副総裁の麻生太郎、党幹事長の茂木敏充には一切相談しなかった。
「自民党の体質を一新すべく、先頭に立って闘う。信頼回復のために火の玉になる」
昨年12月13日の記者会見で岸田は、こう意気込みを示した。しかし、信頼回復のために具体的にどのような施策が必要なのかは見定められずにいた。1つの焦点は、巨額の裏金作りの舞台、派閥のあり方だ。
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