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頼りない政治に恐怖
6月号、森功氏の『森喜朗元首相「裏金問題」真相を語る 240分』を読んで、日本の政治の闇の深さというものをつくづく感じさせられた。
記事によれば、1989年のリクルート事件摘発で企業献金が禁じられてから、政治資金パーティが盛んになったとか。パーティ券の売り上げを派閥に届けた後から入金されることもあり、「収支報告書に届け出るのは面倒」だからと、秘書が政治活動費として使っていた。これが人づてに伝わり、悪習が常習に転じたのではないか、というのが森喜朗氏の見立てである。
つまり、自分たちに都合の良いことが口コミで広まったということらしい。そして、キックバックの仕組みができるも、それが安倍晋三元首相の知るところとなり、一度はやめることになった。しかし同氏の死により、悪習は復活。まさに悪の無責任体制である。
いまの日本は30年以上に及ぶ経済不況にあり、明るい兆しが見えない。物価高に加え、賃金は上がりにくく、生活は苦しくなる一方である。国際情勢も今までにない厳しい状況にある。
こうした深刻な問題に対し、利己的で頼りない政治でどう対応するというのか。記事を読み、不安というか恐怖すらも感じた。
(千葉県 釜堀董子)
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source : 文藝春秋 2024年7月号