創刊100周年の雑誌『文藝春秋』での名物コーナー「三人の卓子」。読者の皆様からの記事への感想を募集・掲載しています。
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学歴は自己演出の道具か
5月号で、小池百合子氏の学歴詐称疑惑に関する2つの記事を読んだ。旧友の北原百代さんは『カイロで共に暮らした友への手紙』で、小池氏は辞書を持たず語学力も高くなかったと証言しているが、なんとなく分かる気がした。
私は芥川賞選考委員の山田詠美さんの言葉への鋭敏な感覚が好きで、的を射た選評をいつも楽しみにしている。その山田さんが以前エッセイで、小池氏の言語センスに触れていた。曰く、小池氏が都知事選で目標として掲げた「3つのシティ」――ダイバーシティ、セイフシティ、スマートシティは韻を踏んでいるつもりかもしれないが、多様性を意味する「diversity」と、他の2つの都市という意味での「city」を並べるのはいくら何でも無茶。「いい加減だなー、カイロ大学……」と、思わずぼやいたという。これには私も同感であった。
小池氏については様々な書籍が出版されている。そのひとつに『小池百合子式 着こなしの黄金ルール』があるが、これを読むと、彼女が周囲に自分をどう見せたいかを強く意識し、女性性を巧みに使っていることが分かる。例えば、かっちりしたジャケットの時はふんわりしたスカートを合わせたり、デコルテを上手に見せたりするそうだ。
しかし、人からどう見られるかを意識するあまり、学歴まで自己演出の道具に使うのは如何なものだろうか。
(滋賀県 広瀬智子)
武器を検察に!
5月号、五十嵐紀男氏『特捜部はなぜ五人衆を逮捕できないか』を読みました。自民党の裏金問題では、3人の政治家が刑事処分されました。しかし、関係したほとんどの国会議員は刑事処分されることなく、せいぜい自民党内の処分に留まりました。国民の不満は岸田内閣の支持率に反映され、支持率は大きく下がりました。
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source : 文藝春秋 2024年6月号