日本の大物政治家たちはいかにして中国と対峙したのか(聞き手 城山英巳・北海道大学大学院教授)
■駐中国大使、かく戦えり〈完結〉
第1回 駐中国大使、かく戦えり
第2回 中国での3ステップ 情報収集術
第3回 尖閣諸島のために戦略的臥薪嘗胆を
第4回 原発処理水「情報戦」の真相
第5回 「台湾有事」中国の本当の狙い
第6回 二階俊博元自民党幹事長のすごい人心掌握術 今回
第7回 鄧小平のオーラと江沢民の炭坑節
第8回 習近平の「国家の安全」に警戒せよ
2020年9月16日、菅義偉内閣が発足したこの日、私は永田町・議員会館の事務所で、安倍晋三前総理と向き合っていました。同年11月に駐中国大使として北京に赴任する前の挨拶に伺ったのです。
30分弱の面会ではありましたが、安倍さんは「垂大使のように中国と台湾の両方を知っている人に大使になっていただき、非常に嬉しい」と言ってくれ、習近平国家主席と李克強国務院総理との本当の関係など中国内政についても尋ねられました。一方で、大半を占めたのが台湾に関する話題でした。面会の冒頭、安倍さんはこう切り出しました。
「その節は、母が大変お世話になりました」
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source : 文藝春秋 2024年7月号

