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「何となく元気が出ない」は食事のせいかも…やる気を取り戻したいなら“中華料理”のワケ

2021/06/22

 長引くコロナ禍。「コロナうつ」とよばれる抑うつ症状や、頭が痛い、眠れない……などの明らかな症状を示す人がいる一方で、「何となく元気が出ない」といった曖昧な症状に悩む人も少なくない。

 そんな「やる気」の問題を、「食事」の面から検証したのが順天堂大学大学院泌尿器科学教授の堀江重郎医師。日本抗加齢医学会と日本メンズヘルス医学会の理事長を務める堀江医師は、この「やる気」と、代表的な男性ホルモンである「テストステロン」の関係に着目。このホルモンを高めることで、低下してしまった「やる気」を回復させる研究を進めている。

 これまで世界中で行われてきた研究から、テストステロンには本来男性が持っている「危険を伴い、体力を必要とする働き」を支える役割を担っていることが分かっている。野を駆けて獲物をしとめる、海に出て魚を獲るなどの行為の原動力がテストステロンというホルモンによるもの、ということだ。

女性にも必要な“男性ホルモン”

 このテストステロンは20代をピークに、加齢とともに減少する。とはいえ、その減少の速度には個人差がある。70代でも元気はつらつの人がいる一方で、疲れ切っている40代のお父さんもいる。この「差」に、テストステロンの量が関係している、というのだ。

 その代表的な例が「LOH症候群(男性更年期)」だ。

 女性が閉経を迎えて女性ホルモンが急激に減少することで起きる不快な症状を更年期障害と呼ぶが、その男性版がLOH症候群。代表的な症状は、性欲の減少、勃起力の低下、筋力の衰え、抑うつ症状など多岐にわたる。

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 LOH症候群ほどひどくなくても、テストステロンが低い状態が続けば、男性ホルモンの影響する部分の機能低下が起きても不思議ではない。「やる気が出ない」などはまさにその代表格、ということなのだ。

 ちなみに、男性ホルモンは女性の体内にもある。特に労働社会における男女間の差が縮まってきた現代において、女性における男性ホルモンの役割は大きくなっている。男女ともに考えるべき問題なのだ。

 そんな「やる気をつかさどるホルモン」であるテストステロンを増やすにはどうすればいいのか。