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神奈川県“ナゾのサービスエリアの駅”「海老名」には何がある?

2021/12/28

genre : ニュース, 社会,

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しばらく歩くと…

 この自由通路を東西どちらかに向かって歩いて行くと駅前広場に出ることができるのだが、これがまた人通りがとにかく多くて賑やかであった。西口に向かって進む人が多いので後をついて行ってみると、しばらく歩いて見えてくるのはららぽーと。

 

 小田急の改札口とららぽーとの間には、小田急が世界に誇るロマンスカーの博物館「ロマンスカーミュージアム」があったり、意識していなければ気がつかないくらいに小さなJR相模線の駅舎があったりする。

 その先にららぽーとがあるのだが、このららぽーとは2015年に開業したばかりの海老名駅にとっては新参の施設だ。ららぽーとの脇にも整備されたばかりのピカピカの街路があって、歴史が新しいであろうことを教えてくれる。

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 そしてららぽーとに続く自由通路沿いには、すでに開業している商業施設の他にもいくつもビルが建設中。周囲を取り囲むように背の高いマンションも建っているし、まさに海老名駅再開発の震源地といった様相だ。JR相模線の駅舎の脇にはまだ空き地もあったが、これもいつしか巨大なビルに生まれ変わるのだろう。

 

2002年に開業した「まさに海老名駅の象徴」

 海老名駅の西口、すなわち“ららぽーと側”から続いては自由通路をそのまま貫いて東口へ向かう。東口には駅前のバス乗り場を取り囲むように巨大なペデストリアンデッキが羽を広げていて、その先にはビナウォークというららぽーとにも負けないほどに巨大な商業施設が待ち構えている。

 2002年に開業したビナウォークはまさに海老名駅の象徴、シンボルといっていい。原色系の色使いをしているおかげなのかなんなのか、駅前の商業施設にしてはちょっと独特、異空間のような雰囲気もあるような。

 

 そしてビナウォークに続くデッキから南側に延びる道路を見れば、そちらにも沿道にいくつも商業施設があって、東横インやイオンシネマの看板もちらつく。ビナウォークにはTOHOシネマズもあるから、つまり海老名にはシネコンがふたつもあるということか。

 

 人通りのほどは、ららぽーと側と比べればいくらか少ないような気もするが、地元の高校生たちがビナウォークの中にあるファミレスに出入りしたりしていて、なんとも賑やかしい海老名駅の駅前であった。