4位 源義経(菅田将暉)
菅田将暉が演じ、「当たり役」との呼び声が高いのが、頼朝の生き別れの弟である義経。破天荒でトラブルメーカーな性格ですが、戦場では天才軍師としてその能力を発揮します。従来は、冷静沈着な悲劇の武将として描かれがちだった義経役ですが、汚い手も平気で使うまったく新しい義経像に「新鮮!」との声が殺到。
「勢いと活力に溢れて役柄を見事に超越して、引きつける力のある俳優さん。自分の策が使われることなく戦が解決した時に、策を練り説明するのに使った砂の山を崩して悔しがるシーンは若さと無謀さがあるけれど、姉に甘えるなどコロコロと表情が変わり、良い味を出して刺激を与えてくれます」(40・女性)
「菅田将暉さんの演技に引き込まれました。屈託のない笑顔、負けず嫌いな芯の強さ、協調性の無い無謀な振る舞い…と毎回ハラハラしながら見ています」(57・女性)
「これまで美化されがちであった一方、実は史実は、という否定的評とに分かれていた人物であったのを、演者の力量を信じて生かし、見事な統合性をもたせ、現代だからこそ説得力のある、危うさも魅力的なキャラクターに仕上げられている」(66・女性)
「今まで感じていた源義経像とは随分ちがっていて、びっくり!! 新鮮です。美化された義経ではなくやんちゃで人間臭い描かれ方に、『おっ!』という新鮮な印象で視聴しています」(80・女性)
「登場時の『顔、顔!』という朗らかキャラクターを見て、本当にこんな人ではという気がしました」(53・女性)
「多分、初となる子供っぽいブラック義経が新鮮。でも戦術からきっと汚い奴だったんじゃないかと思っていたから、そこをつつくなんて、さすが三谷幸喜脚本。そして期待を裏切らない菅田将暉」(56・女性)
「ほぼ100パーセントの判官贔屓な国民性の中で、これほどに鬱屈して屈折した義経は受け入れられるのか、とても興味がある。この後平家を打倒して、あの後白河をどうやってなだめすかして、頼朝打倒の院宣を出させるのか、考えるだけで面白くなる。印象度と期待度ナンバーワンだ」(74・男性)
「登場していきなりだまし討ちで人殺しとは驚いた。悲劇のヒーローであった今までの義経像とは真逆、狂気じみた姿が今後も描かれていくのだろうが、政子の膝枕で甘える姿とのコントラストは面白い」(69・男性)
「天真爛漫なようでいて、すさまじく嫉妬深くて残酷。実社会では絶対に近寄りたくないタイプの人物ではあるが、見ている分には極めて魅力的な存在である。演じる菅田将暉が実に見事」(60・男性)
「登場した時のスーパースター感から、徐々に不穏な空気をまとっていく感じがたまらなく良いと感じる」(45・男性)
「これまで冷静沈着・美男子でイメージされがちで、穏やかな性格だという刷り込みがあった。しかし今回の大河での義経は、軍略の才こそあれど、子供っぽく、後年に頼朝が征伐したのも無理はないように思える。改めてこれまでの義経に対する先入観、美男子に対する理想の性格像を客観視することができた」(22・男性)
4位 北条時政(坂東彌十郎)
北条家のリーダーとして頼朝に味方し、天下取りの行方を画策するのが、義時の父・北条時政。いい加減な言動が多いもののどこか憎めない人柄を、歌舞伎俳優の坂東彌十郎が人間味たっぷりに演じています。頼朝の浮気を問い詰めた政子とりくが、頼朝に逆ギレされた際は、時政は「身内にそんな口を利くなんて許さん!」と頼朝に怒り狂って伊豆へ帰国。そんな家族想いな時政の様子にも、好感度が高まりました。
「テレビでは案外チャランポランに描かれていますが、重要なところでは流石という表情をします。あの時代、流人の頼朝と運命を共にするということは大変な決断だったと思います。頼朝を『神輿』としても政子の婿だけではない何かを語る日を楽しみにしています」(72・男性)
「初代執権のはずが、何とも愛らしい人物像。演じている坂東彌十郎さんの魅力によるところも大きいのではと思います」(55・女性)
「一見、情けない親父殿に思わせて、実は意外に腹の据わった大物。テレビで見慣れない坂東彌十郎さんが良い味出されています」(63・女性)
「頼朝を支えた人物の中で、一番人情味にあふれたごく一般の武将に思える。嫡男の魂胆により、頼朝を匿うことになり、温情を与えたにもかかわらず、無能呼ばわりされており、親戚筋からも馬鹿にされているが、そのキャラクターにより周りに盛り立てられる得な人物である」(56・男性)
「運命に流されて、時に足掻くが、命じられても武田に行かず隠れるとか、頼朝を待たずに逃げるとか、人間臭くいい加減な男なのだが、いざ、戦になると前に立って部下を鼓舞する姿はリーダーとして頼もしい」(65・男性)
「こういう“おじさん”はいつの世にもいるな、と可愛げのあるリアルなキャラクターになっている。演者の人間性がにじみ出ている」(66・女性)
「坂東彌十郎演じる北条時政のおとぼけキャラが物語に緩急をつけてくれてコメディ要素を入れてくれるので堅苦しくなく見られる。今後はどんなおとぼけをしてくれるのか? 楽しみです」(46・男性)
「べらんめえ口調だし、頼りなげにも見えるけど、一族を大切にし、信念を貫く一面もある時政を彌十郎さんが素敵に演じていらっしゃいます。上背もあり歌舞伎の発声もあって武将の恰幅が良い」(60・女性)
「坂東彌十郎さんが演じる北条時政の優柔不断さが絶妙に妙演。普段は頼りない一面があるのに、大事な時な芯の通った大黒柱、今後の活躍が楽しみです」(33・女性)
「やや優柔不断な頼朝に頼りなさを感じているものの、娘の政子が頼朝に嫁いだこともあり、結局は婿殿を応援し、また若い嫁のりくに頭が上がらないところも微笑ましいからです」(39・男性)
「役者がいい。狩野川流域の地味な小豪族の家長だったものが、息子たちの頼朝に対する入れあげによって引き起こされる激動に翻弄される様子、家長としての喜怒哀楽がたっぷり表現されている。こういういい役者が演ずるとたしかに役が動き出す」(74・男性)