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 集会は予定通り21時に終わった。現場を掃除していた中心人物らしき1人・A氏に話を聞く。彼は20代なかばの男性社会人で、この日の集会の代表者であった。以下、インタビュー形式で書いていこう。

──どういう団体が中心になってやっているんですか?

A:特に団体はなくて、昨日(26日)の夜にできたらしいTelegramのグループです。僕が加入した時点ではメンバー数が30人くらいで(注.28日0時時点で約700人)。僕自身、今日のイベントの代表になったのは開始の4時間前なんですよ。グループ内で、この日に追悼集会をやることだけは決まったんですが、あとはなかなか話が進まなかったので「あーもういい、俺が代表やるわ」と言って、それで決まりました。

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Telegramやツイッターで流されたイベントの告知画像。開催はあたふたと決まった。

──新宿駅西口の地下広場を選んだ理由は?

A:集会をしようと決まったのがこの日の12時で、それから東京都や新宿区に電話したんですが日曜日なので役所が休みで、公園を押さえるのは無理だった。で、路上ではできるのかと警察に聞いたら、それも数日前に許可を出さないとダメだと。困っていたところ、Telegramグループの1人が、新宿西口でよく日本人の集会をやっていると言うんです。それに、調べてみると歴史的にも学生運動に使われてきた場所らしい。

母語では政府批判ができない孤独

──それで、集会ができたと?

A:はい。それで地下広場の最寄りの交番に相談に行ったんです。すると、お巡りさんから「すごく大人数になったり交通の妨げになったりしないなら大丈夫だよ」と言ってもらえて。当日の15時に場所が決まりました。日本のお巡りさんはとても親切で、ありがたかったです。

集会後も交番に挨拶に行った参加者。一部からは「日本の警察は”為人民服務”(人民のために奉仕する)だ」といった感想も出た。2022年11月27日、筆者撮影。

──集会はどのように準備を?

A:場所が決まってから、Telegramグループのメンバーで分担作業で係を決めました。通行人の妨げにならないように整理する係とか、買い出し係とか、チラシを印刷する係とかです。

 ──そもそも、なぜ集会をやることになったんですか?

A:中国国内や世界のあちこちで、この日にウルムチ火災の追悼集会をやるという話が、いきなりネットで盛り上がって。欧米のほうが先に話が進んでいるみたいだったのですが、日本で僕たちもやってみようと思いました。

集会中も新たなスローガンを紙に書いていく参加者。2022年11月27日、筆者撮影。