私がバラしてしまった魚がコブダイであるとは限らないが、重量感からしてもコブダイで納得することにした。いつか釣ってみたい魚の最優先項目にリストアップした。
カメノテを食べてみた
魚の反応も良好なカメノテ、さぞかし美味しいのだろう。
改めて本土で採取していただいてみた。まずは塩茹でから。湯がいてみると、さすが甲殻類でカニの香りがキッチンに広がる。出汁はお味噌汁にしたいところ。
防御力高めのカメノテだが、ハサミを使わず簡単に食べることができる。殻板を摘まんで皮を引っ張ると、付け根のあたりからきれいに剥けて身が現れる。
では。
美味しい! 出汁ほどはっきりとカニの香りがするとは言い難いが、海藻ではなく甲殻類に寄った磯の香りが口に広がる。
食感は適度な歯ごたえがあり、貝の足(舌みたいな部位)より軟らかくタコの身に近い。噛むほどに肉汁が溢れて手が止まらない無限おつまみである。
殻板内にある黒い部位「蔓脚(まんきゃく)」は、口の中でエビの殻に近い残り方をするので肉だけ食べた方が舌ざわりがよい。
殻の香ばしさがパスタに合う
続いては、カメノテで作った「ボンゴレビアンコ」ならぬ「ペルセベ(スペイン語でカメノテ)ビアンコ」。
見た目のクセは置いといて……、いただきます。
これも美味い! エビやカニを焼いた時に出るような殻の香ばしさがパスタに合う。アサリやマテガイほど香りを自己主張してないが、オリーブオイルとニンニクの香りに調和して良い。身もプリプリして濃厚だ。
これはイシガキダイやイシガキフグが喰らいつくわけだ。今後も自身の食材調達も兼ねてカメノテ釣行は続けていきたい。
今回紹介した釣りはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。
写真=ぬこまた釣査団(大西)