現在、歌手活動を無期限休止している氷川きよし。彼がこの数年名乗ってきた「Kiina(キーナ)」という"新芸名"について、独立問題で軋轢の生じている所属事務所・長良プロダクションが商標登録を出願していることが「週刊文春」の取材で分かった。

独立問題で揺れる氷川きよし ©文藝春秋

『自分らしく生きたい』氷川と2代目社長との間に生まれた“溝”

 昨年の紅白歌合戦を最後に、今年に入ってからは公の場に姿を見せていない氷川きよし。所属する長良プロは活動休止の理由を〈リフレッシュする時間をつくりたいという本人の意向〉と説明するが、かねてから氷川と事務所の間には、“独立問題”の火種がくすぶってきた。

「デビュー以来、氷川を育ててきた長良じゅん会長が2012年に亡くなってから状況は一変した。これまでどおりのイメージで売りたい2代目社長と、『自分らしく生きたい』とすでに“限界突破”を宣言している氷川との間に溝が生まれました」(事務所関係者)

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12年、ハワイのゴルフ場で事故死した恩人の長良じゅん会長

 “限界突破”の表れは2019年。氷川はこの年の紅白出場直前に、自らの呼び名を本名でもある「きよし」にちなんだ「Kii(キー)」とすることを発表。その後、ありのままで生きるという意味で「natural」の頭2文字を付け足し、「Kiina」と名乗るようになっていた。