3回目の動画でチャイナ服を着た理由

ーー瓦が割れなかったことが世界的な“ボケ”になったわけですね。そこからは現在まで定期的に瓦割り動画をあげていますね。

堀江 はい。最初は空手の道着を着て割っていたんですけど、いつしかコメント欄で「『ストリートファイター』の春麗みたい」と言っていただく機会が増えたんです。私自身、もともとゲームが大好きでしたし、今も父と「ストリートファイター6」で遊んでいます。「だったら1回、春麗みたいなチャイナ服を着て瓦割りをやってみよう」と思って。3回目にチャイナ服を着て、また瓦が割れない動画をアップしたんですが、その動画にまたたくさんツッコミが入って、それが4900万回も再生されました。

ーー堀江さん自身、これは波がきてるぞと思い始めたのはいつ頃からですか。

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堀江 2回目の動画で4000万回以上再生された時ですね。私の瓦割り動画がYahoo!ニュースに載ったり、世界のニュースになったので。そこで注目していただいたのかなと思いました。

ーー世界中の人が見た動画ですが、反響の中で特に嬉しかったものはありますか。

©深野未季/文藝春秋

堀江 海外の方からは長文でコメントをいただけるのですごく嬉しいです。これも海外の方からなんですが「私は今は病気だけど、あなたの動画を見て本当に勇気をもらいました」とメールをいただいたことがあって。海外の方はコメントだけでなく、そうしたメールをくださる方が多くて嬉しいですね。

「実は5万円くらいかかっているんです」

ーーそもそも堀江さんと空手との出会いはいつ頃ですか。

堀江 小学校1年生の時に、父の勧めで始めました。当時は落ち着きのない子だったので、両親は空手を通して集中力をつけさせたいと思ったみたいです。私が習っていたのは沖縄伝統空手の剛柔流なんですが、瓦割り動画をあげてからはSNSのコメントでも「剛柔流は一緒の流派なので嬉しいです」と言われたり、フォロワーも増えました。

©深野未季/文藝春秋

ーー空手は楽しかったですか。

堀江 私は戦うことがすごく好きなんです(笑)。だから楽しかったです。今でも型と組手だったら組手の方が好きっていうぐらいで。組手だとアドレナリンが出ますし、得意としていて、小学6年生の時には県大会に組手で優勝しました。