私たちは地球という星の上で、毎日をせっせと営み、それぞれの命を耕して、長い歴史の中に生きている。
命は何一つ無駄のない循環で互いに結ばれて共に生きていると言われる。
でも春に美しく咲く花たちは、そこに飛んでくる蜂たちを命の大切なメッセンジャーだと、認識しているわけではない。
お互いにその関わりの深さに気づいていないのだ。
そう、私たちも、最も深い繋がりを持つ国のことに実は恐ろしく無関心なのかもしれない、と自分をも振り返り愕然とする。

2023年の春、私は在日コリアンの友人に誘われて、日暮里サニーホールで開かれた「済州島四・三事件を考える会」のイベントに出かけた。
この「4・3」という日付で何のことかわかる人は読者の中に何人おられるだろうか? 私もその日まで全く知らなかった。
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source : 文藝春秋 2025年7月号

