横浜とカジノ
11月号の『菅官房長官、カジノは筋悪だよ』では、ノンフィクション作家の森功氏が、「ハマのドン」と言われる藤木幸夫氏にインタビューしていた。記事を読み、憂国の念を強くした。
8月22日に林文子横浜市長が、それまでの方針を反転させて、横浜市へのカジノ誘致を表明した。
地元の実業家である藤木氏は、以前はカジノ誘致については賛成の立場をとっていたようだが、巷で伝えられるギャンブル依存症の恐ろしさを知り、考え方を180度変えたのだという。
記事を読み進めるにつれ、今回のカジノ誘致表明には米国の意向も大きく関わっているということが分かった。
私は藤木氏の意見を非常に納得して受け入れることが出来た。藤木氏は、横浜市の現状を日本のただの一都市のものではなく、日本そのものの問題のように捉え、憂慮されていると感じたからだ。
横浜という都市を入口にして、アメリカから流入するカジノは、日本人の美しい精神を崩壊させてしまうのではないだろうか。
「カジノは筋悪」と喝破された藤木氏に敬意を表し、横浜の市政や市民がこれにどう応えるか、見守りたい。(藤原早苗)
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source : 文藝春秋 2019年12月号