会社員5年目の私が、ドン・キホーテ創業会長から学んだ“働くうえで大切なこと”

vol.128

電子版ORIGINAL

ビジネス 企業 働き方

 今回の「若きビジネスパーソンへ 7つの遺言」は、今年7月に刊行された『圧勝の創業経営』(文春新書)がきっかけとなり、始まりました。これまであまり取材を受けてこなかった安田隆夫会長が、小細胞肺がん闘病を公表したのを機に、元気なうちに社会に恩返しがしたいと思い、インタビューを受けるようになったといいます。

 そこで会社員5年目でいて、編集者経験が3カ月目である私は、安田会長から“これからの社会で働くビジネスパーソンとして大切なこと”を聞いてくるよう、編集長に言われました。自分一人で道を切り開いてきた安田会長はどんな方なのか、緊張して渋谷へ向かいました。

 取材場所は、渋谷の道玄坂をのぼって、お客さんでにぎわうMEGA ドン・キホーテ渋谷本店の道路を挟んで向かいにある、PPIH(パン・パシフィック・インターナショナル ホールディングス、旧ドンキホーテHD)本社です。

 上階のフロアにある『SALON YASUDA』と書かれたドアを開けると、渋谷の街が一望できる大きな窓、広々とした、重厚感のある茶色で統一された空間が広がっていました。

「みんなが気軽に使ってくれる社内の喫茶店になればと思い、『SALON YASUDA』と名付けました。これは紀尾井町の文藝春秋の1階にある打ち合わせスペースの“サロン” に啓発を受けたんですよ。ほら、菊池寛先生の銅像がある、あの場所」

素敵なスーツを着こなす安田会長 ©文藝春秋
ドン・キホーテ名物の熱帯魚水槽の先にあるSALON YASUDA ©文藝春秋

 SALON YASUDAに入ると、広々とした空間に、少人数で打ち合わせができるような机と椅子がおいてあります。重厚感のある茶色の家具で統一された空間は、まるで文藝春秋のサロンのよう。レトロでどこか懐かしいような、落ち着いた雰囲気が漂っています。部屋の奥には、ライトアップされた本棚が2列ほど並んでいます。

『SALON YASUDA』 ©文藝春秋
文藝春秋のサロン ©文藝春秋

 まず一番最初に目に入ったのが、安田会長を模した銅像です。肩には、公式キャラクターのドンペンがちょこんと座っています。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!

初回登録は初月300円

月額プラン

初回登録は初月300円・1ヶ月更新

1,200円/月

初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

18,000円一括払い・1年更新

1,500円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 電子版オリジナル

genre : ビジネス 企業 働き方