今回の「若きビジネスパーソンへ 7つの遺言」は、今年7月に刊行された『圧勝の創業経営』(文春新書)がきっかけとなり、始まりました。これまであまり取材を受けてこなかった安田隆夫会長が、小細胞肺がん闘病を公表したのを機に、元気なうちに社会に恩返しがしたいと思い、インタビューを受けるようになったといいます。
そこで会社員5年目でいて、編集者経験が3カ月目である私は、安田会長から“これからの社会で働くビジネスパーソンとして大切なこと”を聞いてくるよう、編集長に言われました。自分一人で道を切り開いてきた安田会長はどんな方なのか、緊張して渋谷へ向かいました。
取材場所は、渋谷の道玄坂をのぼって、お客さんでにぎわうMEGA ドン・キホーテ渋谷本店の道路を挟んで向かいにある、PPIH(パン・パシフィック・インターナショナル ホールディングス、旧ドンキホーテHD)本社です。
上階のフロアにある『SALON YASUDA』と書かれたドアを開けると、渋谷の街が一望できる大きな窓、広々とした、重厚感のある茶色で統一された空間が広がっていました。
「みんなが気軽に使ってくれる社内の喫茶店になればと思い、『SALON YASUDA』と名付けました。これは紀尾井町の文藝春秋の1階にある打ち合わせスペースの“サロン” に啓発を受けたんですよ。ほら、菊池寛先生の銅像がある、あの場所」


SALON YASUDAに入ると、広々とした空間に、少人数で打ち合わせができるような机と椅子がおいてあります。重厚感のある茶色の家具で統一された空間は、まるで文藝春秋のサロンのよう。レトロでどこか懐かしいような、落ち着いた雰囲気が漂っています。部屋の奥には、ライトアップされた本棚が2列ほど並んでいます。


まず一番最初に目に入ったのが、安田会長を模した銅像です。肩には、公式キャラクターのドンペンがちょこんと座っています。
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