石岡瑛子 コッポラ監督絶賛の言葉

朽木 ゆり子 ジャーナリスト

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エンタメ 映画

広告や映画などジャンルを越境して活躍したデザイナー・石岡瑛子(いしおかえいこ)(1938―2012)。ジャーナリストの朽木ゆり子(くちきゆりこ)氏が、石岡と世界的映画監督フランシス・フォード・コッポラとの関係を綴る。

 

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「エイコ・イシオカを語るのは容易ではない。彼女のような人物は、他に誰もいないからだ」

 映画監督フランシス・フォード・コッポラ氏は、ヴィジュアル・アーティストの石岡瑛子をこんなふうに形容する。

「日本で生まれ、教育を受けた彼女は、いまだにアジア的な感性を維持し、日本の現代前衛クリエーターとして名誉ある地位を保っている。同時に、彼女の仕事には高度に洗練された西欧の感性がある。世界の偉大なアーティスト同様、彼女は自国以外の文化を熟知しており、それに浸ることで、他の誰も創り得ないユニークなブレンドである自分の仕事を創りだす」

石岡瑛子 ©文藝春秋

 コッポラ氏と石岡瑛子は、1979年に公開された「地獄の黙示録」のポスター、85年にカンヌ映画祭で石岡が芸術貢献賞を受賞した映画「Mishima」(日本未公開。石岡は美術監督。コッポラは製作総指揮)、アメリカの子供向けのケーブルテレビ映画「リップ・ヴァン・ウィンクル」などで一緒に仕事をしてきた。その共同作業が頂点に達するのが、映画「ドラキュラ」で、石岡はこの作品で92年のアカデミー賞(コスチューム・デザイン賞)を獲得した。

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source : 文藝春秋 2006年1月号

genre : エンタメ 映画