私たちはこうして骨折から蘇った

吉川美代子・林家木久扇・冨士眞奈美・大村 崑

秋山 千佳 ジャーナリスト

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復活した4人には“3つの共通項”があった!

 転倒による骨折は、誰にでも起こりうるものだ。年齢を重ねるほど回復が難しくなって、そのまま介護が必要になることも多い。

 キャリアを重ねた著名人にも骨折に見舞われた人たちがいる。人前に出るのが仕事の彼らは、死活問題となりかねない事態をどう乗り越え、今なお現役を続けているのか。

 70代から90代の4人に話を聞いていくと、個々の骨折体験にとどまらず、彼らが自身や他者といかに向き合ってきたかという“生き様”が見えてきた。
 

 TBSで初の女性ニュースキャスターとなり、現在はフリーアナウンサーとして活躍する吉川美代子さん(72)は、取材に軽快な足取りでやってきた。仕事で必要な時以外はフラットシューズにしているという。

左膝の粉砕骨折を経験した吉川美代子さん Ⓒ文藝春秋

 吉川さんが左膝を粉砕骨折したのは、69歳だった2023年6月。仕事で訪れた横浜のホテルでチェックインの列に並んでいたところ、近くにいた家族の子どもが大きなスーツケースに乗ったり押したりして遊んでいるうちに、スーツケースごと倒れてきた。ハイヒールを履き、両手がキャリーケースと資料で塞がっていた吉川さんはとっさに避けようとしてバランスを崩し、床に左膝を打ちつけた。

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source : 文藝春秋 2026年10月号

genre : ライフ ライフスタイル 医療