地球の公転周期

数字の科学

佐藤 健太郎 サイエンスライター
ニュース サイエンス
サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します。

今回の数字:地球の公転周期=365.24219日

 今年2020年は、4年に1度のイベントが多く重なる年だ。西暦の年号の数字が4で割り切れる年は閏年であり、アメリカ大統領選が行なわれ、オリンピックが開かれる。だが、このうち閏年は、正確には4年に1度ではない。たとえば、マッキンリー大統領が当選(再選)し、パリでオリンピックが開かれた1900年は、閏年ではなく平年であった。これは、地球が太陽の周りを一周する期間が約365.24219日と、中途半端な数字であることに関係がある。

 単純に1年を365日とする暦では、年を追うごとに季節と日付のずれが生じてくることは古くから知られていた。そこで、ユリウス・カエサルが紀元前45年に定めたユリウス暦では、4年に1度閏年が設定された。この修正は十分効果的で、ユリウス暦は以後16世紀に至るまで用いられることになる。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!

初回登録は初月300円

月額プラン

1ヶ月更新

1,200円/月

初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

12,000円一括払い・1年更新

1,000円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
雑誌プランについて詳しく見る

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 2020年3月号

genre : ニュース サイエンス