りんご5個分を使用した 贅沢を極めた人気食パン
青森の農家が作る最高峰のりんごを、食パン1本につき5個分以上も使用している『ずっしり贅沢りんご食パン』(1本、3,024円)。このパンは青森市にある人気のベーカリーが開発したもので、水は一切使用せず、生地にも100パーセントりんご果汁を使うことで本来の甘さを引き出した、まさにりんごを味わい尽くす贅沢な食パンだ。独自の製法により、どこから切ってもりんごがぎっしりと詰まっており、パンのしっとり感とりんごのおいしさを十分に堪能することができる。厚めにカットしたものをトーストし、バターをたっぷり塗れば、スイーツをしのぐ極上の味わいを楽しめる。
リトルプリンセス
青森県青森市浜田1-7-20
https://www.little-princess.jp/
塩竈で丸ごと蒸し上げる ハレの日を飾る伝統の桜鯛
製塩業を経て大正2年に創業した志ほやが作り続ける『塩むし桜鯛』(800グラム、5,400円〜)は、祝い事にかかせない岡山を代表する縁起のいい逸品。上質な天然の桜鯛(真鯛)にこだわり、脂がのらない7~10月は販売も休み。製法は昔と変わっておらず、桜鯛を一匹そのまま藁で包み塩竈に入れ、沸騰した塩水を竈にかけ約2時間かけて蒸している。鱗をつけた状態で蒸すため塩気はそれほど強く感じられず、はりのある身を噛みしめると鯛のふくよかな甘みが広がってゆく。かつて塩田で働く浜子が被っていた伝八笠を用いた包装も存在感十分だ。
志ほや
岡山県岡山市北区表町1-7-65 ☏0120-753-408
※7~10月は販売休止
野性味あふれる蔵王のブランド牛の 旨みを凝縮したコンビーフ
蔵王高原牧場というひとつの生産者のみから生み出される希少なブランド牛・蔵王牛を使用した『蔵王牛コンビーフ』(100グラム、864円)。本物のコンビーフの味をもっと知ってほしいという想いのもと、世界のコンテストで金賞を受賞している地元メーカー、スモークハウスファインに依頼し製造されている。野性味ある蔵王牛の赤身をしっかりと堪能できる力強い味わいは、ご飯が止まらなくなるほどの後引く旨さ。これからの季節は冷えたビールやワインとの相性も抜群だ。ロゴが描かれた包装もお洒落なうえ、価格が手頃なので気軽なギフトとしても喜ばれそうだ。
高橋畜産食肉
山形県山形市青田1-1-44 ☏023-664-1729
1時間ですぐに完成! 自宅で本格的な松前漬けを
樽型のプラスティック容器に、水と付属の具材を入れ1時間待つだけで松前漬けが完成する『松前漬け手造りセット』(3種入り、2,980円)は、作っても食べても楽しい注目の品。味は3種あり、一番シンプルな松前漬けセットは、函館産の真昆布とがごめ昆布、北海道産スルメに特製ダレが付いている。野菜入りセットは松前漬けをベースに切り干し大根など乾燥野菜を加えて、パリパリの食感が特徴。がごめ昆布おかずセットは、昆布と小魚がメインで佃煮風の味わいとなっている。どれも、ご飯や酒のよき相棒になること請け合いなので、常備しておいては。
文春マルシェ
☏0120-636-700
https://shop.bunshun.jp/store/
竹大国・鹿児島の逸品 職人が巧みに編んだ弁当箱
日本有数の竹の産地、鹿児島。竹製の日用品が暮らしに根づいており、持ち手付きの便利な『白竹 手つき弁当かご』(写真左手前:小・四角一段タイプ、11,000円)は、昔小さい子どもたちの弁当箱として愛用されていたもの。真竹を天日干し、または煮沸処理を行い油と色を抜いた白竹を規則正しく編んだ弁当かごは、通気性に優れ蒸れにくく、軽くて丈夫。おにぎりやサンドイッチを入れるのに最適で、手仕事の温もりと竹の風合いが、弁当を一層おいしく見せる。編み組み品を豊富に扱う東京の市川籠店では、2段タイプや長方形型など多彩に揃うので自分にあうものが見つかるはず。
暮らしのかご・ざる・み 市川籠店
東京都荒川区南千住2-28-8 ☏03-3801-5898
熊本城天守閣を再公開! 展示も一新してお目見え
写真提供:熊本城総合事務所
小誌3月号の「一城一食」でも紹介した熊本城は、5年前の熊本地震で大きな被害を受けた。現在復旧が進められており、入れなくなっていた天守閣は今年4月26日に公開が始まる。震災からの復旧するまでの経緯を含め現代の歴史が展示に加わったほか、印象的な見どころも増え、再訪者も楽しめる内容だ。小天守の地下では、城の台所跡がわかりやすく表示され、当時の空間をイメージできる。大天守最上階の展望フロアでは、スマホで現代と明治の風景を重ねて見られる。町並は明治時代に焼失し、現在と大きく異なる。熊本城総合事務所によれば「熊本の変化や名残を発見してみてください」と語る。
熊本城総合事務所
熊本県熊本市中央区花畑町9-6 3F ☏096-352-5900
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source : 文藝春秋 2021年5月号