「飯島を呼んで!」それが10時間説教の始まりだった
“ジャニーズの女帝”こと、メリー喜多川氏が8月14日、93年の人生に幕を降ろした。本名「メリー・泰子・喜多川・藤島」。最終的な肩書きはジャニーズ事務所の「名誉会長」だった。実弟のジャニー喜多川元社長(享年87)が他界して2年。これで同社は一代で会社を「日本最大の芸能事務所」に成長させた創業者姉弟を失った。
「瞬間湯沸かし器型の感情の激しい人だが、実に女である」
メリー氏の夫であった作家の藤島泰輔氏(故人)は妻を評してこう語ったというが、言い得て妙というべきだろう。彼女はまさに“怒れる女帝”だった。2015年当時は週刊文春のデスクだった筆者が、氏の謦咳に接したのは3度きりだが、対面時間は合計約10時間に及ぶ。その間メリー氏は誇張でなくずっと怒り続けていた。記者側の発言は計10分にも満たなかったのではないか。
なぜ我々はメリー氏の逆鱗に触れたのか。それは我々が取材の中で、アイドル帝国・ジャニーズのタブーに切り込んだからだ。
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source : 文藝春秋 2021年10月号