春風亭小朝(しゅんぷうてい こあさ・落語家)
写真=原田達夫(本社)
師匠の落語は音楽ですね――。流麗な高座をそう評されたことがある春風亭小朝(67)。クラシック音楽のファンであり、オーケストラを前に指揮棒を振った経験も持つ。「音楽のメロディラインは途切れることのない落語と似ています。起承転結の付け方や音程、旋律のどれもが役立ちます。以前、尊敬する入船亭扇橋師匠が、そのままの芸風で進んでくださいとお手紙をくださったのですが、それを指していらしたのかもしれませんね」。
幼少期は天才落語少年と耳目を集め、36人を抜いて真打へとスピード昇進。今では俳優や執筆など縦横無尽に活躍するが、すべては落語のため。「京都のある料理屋さんでお椀をいただいた時、最後のひと口が実に美味しいと感じました。口に入れた途端美味しいものは満足を得やすいけれどそればかりになってしまう。いい芸人を育てるためにも、最後まで味わえる笑いを守りたいです」。
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source : 文藝春秋 2022年7月号