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目覚めよ!日本 101の提言

編集長ニュースレター vol.6

新谷 学 文藝春秋総局長
ニュース 社会 メディア オピニオン

 いつもご愛読いただき、誠にありがとうございます。

 新年特大号に続き、2月特大号も分厚く、渾身のラインナップです。

 なかでも大型企画「目覚めよ!日本 101の提言」にご注目ください。

 私が「文藝春秋」編集長になって以来、必ずやりたいと温めてきたのがこの企画です。

 私事になりますが、平成元年に入社して以来、ほぼ3分の2を「週刊文春」で過ごしてきました。「週刊文春」はご存じのように政治家、官僚、財界人から、芸能人、アスリートまで、厳しく批判することの多いメディアです。時には書かれた相手に大きなダメージを与えることもある。

 もちろん報道機関として取材対象を批判することも大切ですが、一方で、「政も官も財もダメなのは分かったけど、じゃあどうすればいいのか?」に対する答えを導き出すこともメディアの役割ではないか、とずっと考えてきました。

 それがようやく具現化したのです。

 101の提言(実際には絞り切れず108あります)は、8つの項目に分かれています。

 最初は「政と官の劣化をとめる」。タイトルと筆者名をご覧になれば、私の問題意識が分かっていただけると思うので、並べてみます。

「派閥政治と決別せよ」(菅義偉)、「岸田首相は支持率にうろたえるな」(曽我豪)、「国会審議は週刊誌の焼き直しか」(佐々木毅)、「ガーシー当選は衆愚政治の極み」(適菜収)、「立憲民主党はなぜダメか」(輿石東)、「共産党をアップデートせよ」(斎藤幸平)、「『老人支配』を断ち切れ」(エマニュエル・トッド)、「人口減少に打つ手はあるか」(河合雅司)。

 次の「この国をいかに守るか」では、「防衛費2%は待ったなし」(萩生田光一)、「トマホークはなぜ必要か」(小川和久)、「『核シェルター大国』を後世に」(高坂哲郎)、「台湾有事、その時日本は?」(山下裕貴)、「『平和ボケ』日本はウクライナで目覚めよ」(小泉悠)など。

 他にも「問題は食糧とエネルギーだ」、「炎上と分断を超えて」、「経済復活の切り札は?」といった項目が続きます。

 東浩紀さん、先崎彰容さん、中野信子さん、成田悠輔さん、三浦瑠麗さんによる大座談会「これが日本の生きる道」、高橋杉雄さん、砂川文次さんの徹底討論「防衛費論争の急所」(いずれも電子版のオンライン番組を再編集したものです)を合わせて、234ページの大型企画です。

 このままでいいのか、この国は? という問題意識をお持ちの皆様は、ぜひじっくりとお読みいただき、ご意見、ご感想をお寄せください。

 ご一緒に日本の将来を考えたいと願っています。

 文藝春秋編集長 新谷学

source : 文藝春秋 電子版オリジナル

genre : ニュース 社会 メディア オピニオン