守りの姿勢で
5月25日、ついに全国で緊急事態宣言が解除されることとなった。
経済にこれ以上ダメージを与えないためには仕方のないことではあるが、解除後の街の様子を見ると不安を感じざるを得ない。国が率先して対策を講じるというよりも、国民の自主性に任せるということなのだろうか。
ある意味で国としてはこれ以上打つ手はなく、「お好きにどうぞ」、「自己責任でやってください」、「ただし、また宣言するかもしれませんよ」ということであるのかもしれないが。
6月号に掲載された山中伸弥氏と橋下徹氏の対談『ウイルスvs.日本人』を読んだ。山中教授が対談中に提案していた抗体検査も、少しずつ始まっているようだ。抗体を持っている人は免疫を持っているため、コロナにはかからない可能性があるとのこと。PCR検査に加え、この抗体検査をおこなっていくことが重要だという。
山中氏の「感染防止対策はやり過ぎがいい」という意見には諸手を挙げて賛成する。対策として、「やり過ぎ」「不十分」「ちょうどいい」があるのであれば、「不十分」で失敗するよりも「やり過ぎ」の方がいい。この考え方は、常に念頭に置いておくべきだろう。対策を小出しにせず、思いきって前倒しでやっていくくらいでないと、第2波、第3波は越えられないのではないか。
私個人としては、政府の対策はあまりあてにせず、自分が得た情報と直感を信じ、これからの2年ほどは今のままの“守り”の姿勢で生きていくつもりだ。(中川晶子)
新大関への期待
五月場所が中止となり、七月場所を国技館で行うとしている大相撲だが、新型コロナウイルスの流行で先が見えない状況が続いている。
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source : 文藝春秋 2020年7月号