小池百合子・東京都知事とは何者なのか――。「文藝春秋」2024年5月号では、小池氏側近だった小島敏郎氏が、学歴詐称称工作に加担したことを懺悔する手記を掲載。さらに、カイロ大学留学中の小池氏と同室で過ごした友人の北原百代氏が実名・顔出しで真相を告白している。「文藝春秋」では、これまで小池氏本人のインタビューを含め、小池氏の功罪を検証する多くの記事を掲載してきた。その中からピックアップして紹介する。
小池百合子「虚飾の履歴書」
カイロ留学時代の同居人が初めて明かした
石井妙子(ノンフィクション作家)
『女帝 小池百合子』で小池氏の疑惑の経歴を告発した石井妙子氏。本の発売に先立って発表されたこの記事では、関係者への証言をもとに石井氏が疑惑を深掘りした。『文藝春秋』2024年5月号で真相を告白した北原百代氏(本記事では仮名)が証言しているほか、エジプト考古学者の吉村作治氏もカイロ大学の留学事情を語っている。
小池百合子に屈した新聞とテレビ
石井妙子(ノンフィクション作家)
『女帝 小池百合子』の執筆にいたる経緯とその後の反響について著者の石井妙子氏が語った記事だ。石井氏の分析では「彼女は常にメディアに露出し、メディアを利用し、メディアを通じて自己宣伝をすることを政治的な強みとしてきた人なのである」と小池氏を評している。真相を告白した北原百代氏(本記事では仮名)は、「日本はメディアによって、ものを考えない国民にされてしまったのでしょうか」と嘆いているとのことだ。
小池百合子 独占手記
すべて明かす 石原慎太郎の噓、豊洲移転の判断
小池百合子(東京都知事)
東京都知事に就任して間もないころ小池氏が『文藝春秋』に独占手記を寄せている。改革の“一丁目一番地”として情報公開の原則を掲げており、石原慎太郎氏による都政の問題点を批判した。「記録も記憶もなければ歴史の検証は容易ではありません」と語る小池氏。都知事選を前に、小池都政に検証の光を当てるうえで重要な記事だ。
特別対談 都議会・自民党への宣戦布告「選挙に勝って東京大改革を成し遂げる」
小池百合子(東京都知事)×立花隆(ジャーナリスト)
東京都知事に就任直後の小池氏が、選挙の熱狂を振り返るとともに、豊洲移転や東京五輪2020など今後の都政を展望した。対談相手はジャーナリストの立花隆氏。カイロ大学の留学経験について訊ねられた小池氏は「英語、アラビア語、日本語という3つの情報リソースを持てるようになった。そういう意味で、私に見えている景色は、他の政治家とは少し違うかもしれません」と語っている。
小池百合子東京都知事 すべての疑問に答える
小池百合子(東京都知事)
新型コロナウイルス流行が始まった直後、五輪開催に掛ける思いと感染症対策の見通しについて小池氏が語った記事。「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証を見せよう」と、IOC会長のバッハ氏から言われて深く頷いたエピソードを明かしている。一方、感染症対策については「中小企業や非正規雇用の方々への打撃をいかに小さくするか。そこをきっちりフォローしていくことが、政治の責任です」と決意を語っている。
「私は学歴詐称工作に加担してしまった」
小池百合子都知事 元側近の爆弾告発
小島敏郎(元都民ファーストの会事務総長・弁護士)
小池氏の元側近による手記。小池氏の学歴を証明するための“切り札”としてエジプト大使館のSNSに掲載されたカイロ大学の声明。この公表に至る顛末を、当事者だった小島氏は懺悔している。小島氏自身が証言するインタビュー動画は、本記事内で紹介している他、『文藝春秋 電子版』のYouTubeチャンネルでも視聴可能だ。
source : 文藝春秋 電子版オリジナル