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「歴史的円安」は日本に何をもたらすのか? ミスター円、伝説の投資家、元日経・後藤達也の視点

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円安はどこまで進むのか——。4月27日、1ドルが158円台まで下落し、34年ぶりに安値を更新した。急激な為替の変化に神経を尖らせている読者も少なくないことだろう。『文藝春秋』では円安政策に対する識者の懸念をたびたび取り上げてきた。その一部をピックアップして紹介しよう。

ポスト黒田の「利上げ時代」に備えよ(2022年6月号)

榊原英資

かつて為替介入で手腕を振るった元財務官の榊原英資氏が、円安を止める手立てについて論じた記事だ。円買い介入や利上げの難しさを榊原氏が自身の経験に基づいて語っている。

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「最後のチャンスを逃すな」このままでは日本経済は破綻する(2022年10月号)

ジム・ロジャーズ

アベノミクスの金融緩和に対する懸念を、伝説の投資家として知られるジム・ロジャーズ氏が語った。「自国通貨の価値を下げて、中長期的に経済成長を遂げた国は存在しません」と、ロジャーズ氏は円安に警鐘を鳴らしている。

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新谷学が聞く!第2回
どうなる?令和バブルと日本の未来

後藤達也(経済ジャーナリスト)×新谷学(文藝春秋総局長)

はたして今後、日本に「令和バブル」は訪れるのか。そして、世界経済の見通しとは——。元日経記者で、現在フリーの経済ジャーナリストとして活躍する後藤達也氏は、円安の根本には経済の弱体化があると語っている。激変する日本経済を展望するうえで必見の番組だ。

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賃上げを阻む「97年労使密約」(2023年1月号)

早川英男(東京財団政策研究所主席研究員)

長年にわたって日本銀行で経済調査に携わってきた早川英男氏が、日本の金融政策の問題点を論じた記事だ。「えっ、こんな挑戦的な物言いをするの?」と、黒田東彦総裁(当時)の“口先介入”に抱いた印象を振り返っているほか、「最終的には120円程度に落ち着くのではないか」と利上げ後の為替について見通しを語った。

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日本の食が危ない!(2023年4月号)
鈴木宣弘(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)

日本の食料自給率の低さは長きにわたり問題視されてきたトピックだが、鈴木宣弘氏によると近年では危機的な状況にあるという。食料調達の場面では、中国など購買力の強い国々に日本が買い負けており、この事態に円安が拍車を駆けているとのことだ。さらに、政府が打ち出している「円安メリットを生かした農林水産物の輸出拡大」に疑問を呈している。

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大規模マンションはやめなさい(2015年12月号)
牧野知弘

不動産業界に精通する牧野知弘氏は、投資マネーが集まらない物件までもが値上がりするカラクリを解説する。人件費が増加や円安による原材料の高騰が、不動産価格を割高にしているという。現在にも通じる業界事情を知るうえで役立つ記事だ。

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