家で死ぬための大会議 最期の「希望」はどうしたら叶えられるのか 

三砂 ちづる 津田塾大学名誉教授・作家
石川 結貴 ジャーナリスト
甚野 博則 ノンフィクションライター
山中 光茂 医師・しろひげ在宅診療所院長

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▶「自宅看取り率」実は先進国で最低レベル

▶死を生活の場に受け入れられるか

▶ケアマネ選びはとことんこだわれ

▶「迷惑をかけたくないから施設へ」は大きな誤解

1 家で死ぬのはなぜ難しくなったのか?

 山中 東京都江戸川区で在宅診療をしていて、年間約250名のお看取りをしています。全国的には在宅での看取り率は15%程度と低迷していますが、三砂さんと石川さんは在宅でのお看取りの貴重な経験をお持ちですね。

 三砂 末期がんの主人が「最後まで家で過ごしたい」と願ったので、訪問診療や介護保険のお世話になり、自宅で介護し、主人は私の腕の中で息を引き取りました。

 石川 私の場合、87歳で慢性腎不全と診断された父が「家で死にたい」と入院も施設入所も拒み、住み慣れた家での一人暮らしを続けました。そこで最期を迎えるまでの約3年、遠距離介護をしましたが、次々と予想もしないことが起こって。

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source : 文藝春秋 2024年10月号

genre : ライフ ライフスタイル 医療 ヘルス