創刊100周年の雑誌『文藝春秋』での名物コーナー「三人の卓子」。読者の皆様からの記事への感想を募集・掲載しています。このページの末尾にある入力フォームからも、ご投稿いただけます。
夢中でページをめくった
9月号に掲載の神田眞人氏による『日本はまだ闘える』。日本が既に輸出立国ではないことが「国際収支」の視座から丁寧に説かれている18ページもの論考を、中断せずに読み切りました。
一気読みには理由があります。発売日前日の8月8日、今年上半期の国際収支統計が発表されました。同日その内容に触れた折に、国際収支の現状から日本経済が抱える課題を明らかにする論考が『文藝春秋』辺りから出れば良いなと思っていたのです。そして翌日、当該記事が掲載された本誌が発売。私は夢中でページをめくっていきました。
神田氏は、今の日本には市場原理を生かす「新陳代謝」が不可欠と力説します。確かにこの先、インフレを意識した賃金を払えない企業には人が集まらず、それを背景にゾンビ企業の退場が進めば、国内市場は風通しが良くなり、投資先としての魅力も生まれるでしょう。企業がデフレ期にため込んだ資金の「国内投資」への流れが本格化すれば、輸出面を含む日本経済復活の狼煙が上がります。
産業界のデジタル化を巡り神田氏は、海外ITサービスの使用料で膨らむ「デジタル赤字」を上回る付加価値づくりが肝要と唱えます。私は生成AIが、企業の「人減らしツール」に終始せずに普及することを期待します。
(東京都 富田充)
公選法の見直しを
9月号掲載の、選挙プランナーである藤川晋之助氏の記事『選挙参謀も驚いた石丸ミラクル』を読み、日本の選挙も新しい時代に入ったことを強く感じ、同時に選挙ルールの問題点にも気づかされた。
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source : 文藝春秋 2024年10月号