新総理との距離感、原発再稼働の勝負所、少子化対策のキーマン、高専出身次官の力量

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★新総理との距離感

 大混戦となった自民党総裁選。永田町との人脈作りで他省庁の追随を許さない財務省でも勝者を読み切るのは困難だったようだ。

 財務省が最も気脈を通じるのは小泉進次郎氏だ。後ろ盾の菅義偉元首相は、小泉純一郎政権で首相秘書官を務めた丹呉泰健元次官(昭和49年、旧大蔵省入省)ら、今でも省内に影響力を持つ有力OBと繋がりがある。

 進次郎氏と直接交流がある現役幹部は、菅政権で首相秘書官を務めた大沢元一復興庁審議官(平成7年、同)と目されていたが、省内では「やや誇大宣伝の印象もある」との指摘も。

 代わって「進次郎担当」と見られていたのが、片山健太郎主計局調査課長(13年、財務省)だ。進次郎氏と年齢が近く、総裁選の政策課題でも「本人からの問い合わせに対応していたようだ」(省幹部)。今夏までIMF財政局審議役を務めたが、「妻と2人の子を持つ4人家族。進次郎氏と同じくイクメンで、米国では子供と2人で赴任生活を送っていた」(省関係者)。

 東大大学院修士課程を経て財務省入りした学究肌で、近年は大臣官房や主計局を中心にキャリアを積む次代のエース候補だ。「オーソドックスな財務官僚とは毛色の違う経歴だが、若手政治家を中心に永田町人脈は幅広い。政治家との付き合いをひけらかすことがないのも上手い」(同前)。

 他方、財務省との付き合いが希薄なのが新総裁となった石破茂氏だ。政治家としてのキャリアと比べて閣僚経験が多いとは言えず、部会などを通じた霞が関との付き合いは避け気味。省内では「1人でお勉強するのが好きな人。実は最新の政策にそれほど通じている印象もない」との評も。

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source : 文藝春秋 2024年11月号

genre : ニュース 政治