池波正太郎が好んだ東京「資生堂パーラー 銀座本店レストラン」のチキンライス

第19回

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チキンライス(2,700円)には、4種の薬味(らっきょう、福神漬け、たまねぎの醬油漬け、みかんのシロップ漬け)が付いてくる

池波正太郎 Ⓒ文藝春秋

『鬼平犯科帳』など数々の名作を残した作家・池波正太郎は食通としても名高い。著書『散歩のとき何か食べたくなって』には「チキンライスが銀の容器(いれもの)に入って出て来やがった」と驚く友人に連れられ、初めて資生堂パーラーを訪れた少年時代の思い出が綴られている。そのおいしさの秘訣は「たね」にあると、調理長の川嶋俊雄さんは語る。

「たまねぎ、チキン、マッシュルームなどをよく炒めて味を凝縮し、ケチャップとトマトペーストを加えて煮詰め、一晩寝かせて『たね』を作ります。これをご飯と炒め合わせ、仕上げにエダムチーズを加えることで、より濃厚なコクが生まれます」

 チキンライスをはじめとする伝統メニューのレシピは戦前から変わらない。池波が「持続の美徳」と評した味が、今なお受け継がれている。

1902年にソーダ水とアイスクリームを製造販売する日本初の「ソーダファウンテン」として誕生し、「資生堂パーラー」に発展。

撮影=深野未季

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source : 文藝春秋 2024年12月号

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