三島由紀夫が好んだ東京「かつ𠮷 水道橋店」の特選牛ロースステーキ定食

第20回

エンタメ 読書 ライフスタイル グルメ

250グラム3,500円。鉄板から煙が出るほど熱してから焼くことで、肉の旨味を効果的に閉じ込めている。サラダもついてヘルシーに

三島由紀夫 Ⓒ文藝春秋

 ひ弱な文学青年というコンプレックスを解消するため、ボディビルで肉体改造を進めていた三島由紀夫。後楽園でトレーニングに汗を流した後、見つけたのが「かつ𠮷」だった。

 店長の品川勝巳さんが語る。

「当時、このあたりで肉を食べられる店は限られていたでしょうから、三島さんはジムの帰りによく寄ってくださっていました。決まって牛ロースステーキ定食を注文されていました」

 もともとデミグラスソースをかけていたが、三島のたっての希望で醬油ベースのタレに変更。以来、店の定番となっている。

 川端康成も同店と縁があった。川端が自身の干支と、とんかつにちなんで揮毫した「亥」の字は複写され木彫りになって、店の奥の部屋に飾られている。

 三島はその部屋を好んで使っていたという。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!

初回登録は初月300円

月額プラン

初回登録は初月300円・1ヶ月更新

1,200円/月

初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

18,000円一括払い・1年更新

1,500円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 2025年1月号

genre : エンタメ 読書 ライフスタイル グルメ