テレビに出て、気が付いたら「タカミー」と呼ばれるように
――その後、『堂本兄弟』(フジテレビ系)にも出演されます。
高見沢:すごく楽しかったなあ。全く違うタイプの2人が揃ったKinKi Kidsだからこその化学反応もありました。そうそう、番組で僕にドッキリが仕掛けられたときも、2人の反応が全然違ったみたい。僕にドッキリをするなんてと怒る剛と、笑っている光一っていう感じで(笑)。番組では毎回異なるゲストの曲を演奏するので、大変さはありました。でも、「こんな曲があるんだ」という発見も多かったですよ。
――いわゆる「王子キャラ」と言われるようになったのは、テレビに出てからでしょうか?
高見沢:名付け親は拓郎さんですね。僕がフリルのついたシャツを着ていたときがあって、「お前、なんか王子みたいだな」っておっしゃったんですよ。そうしたら周りのスタッフが「王子、王子」って言いだしたの。
初めは「やめてくださいよ」って言っていたんだけど、そのうち「王子」って言われたら「え、なに?」って反応するようになっちゃいました(笑)。まぁ、『堂本兄弟』には本当の王子、光一がいますからね。「タカミー」は、テレビに出て、なんだか気が付いたら言われるようになっていました(笑)。
出会いはいっぱいあったかもしれないけど……
――高見沢さんは他のアーティストにも多くの楽曲提供をされています。たとえば、女性アーティストに曲を作るときは、「女心が分かるから書ける」といったことはあるのでしょうか。
高見沢:いや、わからないですよ。男心の裏返しというか、こういう女性がいたらいいなあと想像で書くこともあるけれど、永遠に謎だから書けるんじゃないかな。
――たくさんの方と出会うと思われるのですが。
高見沢:出会いはいっぱいあったかもしれないけど……。女性の方が一歩進んでるのかもしれないですね。男は総じてアホですから(笑)。
よく、男性が女性に対して、「どうしてここで怒るの?」と理由がわからないってことがありますよね。それと同じで、察する察しないの話だと、男はもっと察しないといけないんだと思います。たとえば髪切ったのに「切ったの?」って言うだけでも違うでしょう。その辺り、今は多少はわかりますけどね、この歳になればね(笑)。