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「気付いたら“タカミー”と言われるように…」テレビで喋らなかった高見沢俊彦68歳を「王子」にした“意外な人物”

「気付いたら“タカミー”と言われるように…」テレビで喋らなかった高見沢俊彦68歳を「王子」にした“意外な人物”

高見沢俊彦さんインタビュー#3

2022/10/05
note

テレビに出て、気が付いたら「タカミー」と呼ばれるように

――その後、『堂本兄弟』(フジテレビ系)にも出演されます。

高見沢:すごく楽しかったなあ。全く違うタイプの2人が揃ったKinKi Kidsだからこその化学反応もありました。そうそう、番組で僕にドッキリが仕掛けられたときも、2人の反応が全然違ったみたい。僕にドッキリをするなんてと怒る剛と、笑っている光一っていう感じで(笑)。番組では毎回異なるゲストの曲を演奏するので、大変さはありました。でも、「こんな曲があるんだ」という発見も多かったですよ。

――いわゆる「王子キャラ」と言われるようになったのは、テレビに出てからでしょうか?

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高見沢:名付け親は拓郎さんですね。僕がフリルのついたシャツを着ていたときがあって、「お前、なんか王子みたいだな」っておっしゃったんですよ。そうしたら周りのスタッフが「王子、王子」って言いだしたの。

 初めは「やめてくださいよ」って言っていたんだけど、そのうち「王子」って言われたら「え、なに?」って反応するようになっちゃいました(笑)。まぁ、『堂本兄弟』には本当の王子、光一がいますからね。「タカミー」は、テレビに出て、なんだか気が付いたら言われるようになっていました(笑)。

「『堂本兄弟』には本当の王子、光一がいますからね」と笑う高見沢さん ©鈴木七絵/文藝春秋

出会いはいっぱいあったかもしれないけど……

――高見沢さんは他のアーティストにも多くの楽曲提供をされています。たとえば、女性アーティストに曲を作るときは、「女心が分かるから書ける」といったことはあるのでしょうか。

高見沢:いや、わからないですよ。男心の裏返しというか、こういう女性がいたらいいなあと想像で書くこともあるけれど、永遠に謎だから書けるんじゃないかな。

――たくさんの方と出会うと思われるのですが。

高見沢:出会いはいっぱいあったかもしれないけど……。女性の方が一歩進んでるのかもしれないですね。男は総じてアホですから(笑)。

 よく、男性が女性に対して、「どうしてここで怒るの?」と理由がわからないってことがありますよね。それと同じで、察する察しないの話だと、男はもっと察しないといけないんだと思います。たとえば髪切ったのに「切ったの?」って言うだけでも違うでしょう。その辺り、今は多少はわかりますけどね、この歳になればね(笑)。