新聞記者→豆腐屋、野球選手→保育士…充実した“第二の人生”を送る先輩に学んだ極意

vol.134

電子版ORIGINAL

ビジネス 働き方

 いきなりですが、僕は履歴書的なものを書く時、「趣味・特技」欄に書くことがないタイプです。

 昔は「読書」と書いたり「スポーツ観戦」と書いたりしていたものの、さすがにこの仕事をしている以上、これを書くわけにはいきません。常々、何か趣味を持たなきゃダメだよな、と思いつつ一向に着手していないわけですが、なにかしら好きなものを突き詰めたいな、と気持ちを新たにしたのが、12月号に掲載されている「素晴らしき哉、第二の人生!」特集です。

 この企画では、それまで積み上げてきたキャリアとはまったく異なるセカンドライフを送る方々に話を聞いています。

 今回は、朝日新聞の編集委員から転じてバルセロナで豆腐屋を営んでいた清水建宇さんとスポーツジャーナリストの生島淳さんの対談から始まり(生島さんも博報堂から文筆家に転じています)、テレビ朝日のアナウンサーからタミヤの模型史専属顧問に転じた松井康真さん、ロッテで首位打者を獲得、その後60歳までコーチとして球団に携わり、現在は保育士となった髙澤秀昭さん、一度は将棋棋士を諦めて一般企業に就職したものの、編入試験で棋士に辿り着いた瀬川晶司さん、銀座の広告代理店から三重県の石鏡町で海女さんになった上田茉利子さんに登場してもらいました。

現在は保育士として働く髙澤秀昭さん(どろんこ会提供)

 生き方は五者五様ながら、皆さんとてもすがすがしい表情をされているのが印象的でした。共通しているのは、本当に好きなことを突き詰めている、ということです。

 第二の人生に成功も失敗もありません。ただやっぱり充実した日々を送っている姿は、とてもうらやましい。

 話を伺って感じたのは、充実した第二の人生を過ごすための種を「第一の人生」に撒いて、じっくり育てておく必要があるのだろうな、ということです。

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