「ばけばけ」第二幕はうらめしや〜

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ようやく2人は結ばれたのだけど……

 松江って、すごく神秘的な土地なんです。やっぱり、怪談とか昔の逸話がたくさん集まっているからでしょうか。はじめて撮影で行った時も、1日ですべての天気を体験したんじゃないかというくらい、空が目まぐるしく変化して、自然のすごさを感じる日だったんです。晴れていたのにいつの間にか曇りになって、ザーッと雨がきたと思ったら、なんと雹(ひょう)まで降ってきた。嵐にも見舞われました。こないだは、ダブルレインボーに遭遇したんです! 虹の上にもうひとつ虹がかかっていて、思わず見とれてしまいました。

 クランクイン前にはプライベートでも松江を訪れて、ドラマでも登場する八重垣神社で恋占いを体験しました。松江城や宇賀橋、小泉八雲旧居、宍道湖など、本当にどこも美しい。ロケに行く機会は決して多くはないのですが、小泉セツさんと八雲さんが実際に暮らしていたその場所でお芝居ができるのは、なんと贅沢なんだろうと思います。

松野トキ役の髙石あかりさん ⒸNHK

 昨年9月から放送中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」。舞台は明治初期の松江。髙石あかりの演じる主人公・松野トキは旧松江藩の没落士族の一人娘で、「雪女」「耳なし芳一」「ろくろ首」など日本に古くから伝わる説話を記録した『怪談』の著者、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)を女中として支え、その後に妻となった小泉セツがモデルになっている。

 髙石は、2002年生まれ、宮崎県宮崎市出身の23歳。2014年のavex主催のキッズコンテストをきっかけに芸能界デビュー。2021年、『ベイビーわるきゅーれ』で映画作品初主演、同作の続編のほか複数作品での演技を評価され、2023年に第15回TAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞した。2025年にはドラマ「御上先生」や「グラスハート」に出演、「アポロの歌」では佐藤勝利とダブル主演を果たすなど、活動の幅を広げている。

エッセイ審査のお題は「化ける」

 朝ドラのヒロインオーディションに挑戦したのは、「舞いあがれ!」「あんぱん」に続いて今回で3回目です。最初の書類審査で、自分の長所などを書くものと、「化ける」という言葉を使ってエッセイを書くお題が出ました。自由に書いていいよと言われたのですが、記述欄のスペースがとても大きくて、何を書いてこの空白を埋めればいいのか、とても戸惑ったのを覚えています。具体的な内容は、恥ずかしくてちょっと言えないのですが(笑)、“朝ドラ俳優として化けたい”という気持ちを手書きで必死に綴りました。

 保育園の時に、周りの友だちが「お花屋さんになりたい」などと言う中で、私はずっと「女優さんになりたい」と言っていたそうです。さすがに私は覚えていないのですが、家族が撮影した証拠映像が残っているんです。ちょうどそのころ、「花より男子」(2005年)というドラマを観て、「(主人公の牧野)つくしになりたい」ではなく、それを演じる井上真央さんに憧れました。

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source : 文藝春秋 2026年2月号

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