■言霊のもちぐされ
第1回 居丈高さん、こんにちは
第2回 勝手に総裁“戦”観戦記
第3回 顔面字面(じづら)フリーク
第4回 政治家さん不倫キブン
第5回 言葉の偏食者
︙
第16回 山ちゃん見参!
第17回 にごり水もまた美し
第18回 文脈さん、いらっしゃい!
第19回 「文学にうってつけ」を捜して
第20回 〇〇と額面通りは使いよう 今回
アメリカを揺るがすセックススキャンダルが報道されて、何故か「海の向こうで戦争が始まる」by村上龍……と、久々に龍さんの一九七七年発表の第二作目の題名を思い出したのは、ジェフリー・エプスタインのドキュメンタリーを観たからなのだった。
今さら説明するまでもなく、これは、投資家で大富豪のエプスタインが少女の性的人身売買などの容疑で、逮捕、その後拘置所内で自殺。後に、有力者や王族、著名人たちへの売春斡旋疑惑が浮上し大スキャンダルへと発展した経緯を追ったフィルム。共犯者で恋人のギレーヌ・マックスウェルの側から描いたものもある。まあ、一蓮托生というか同じ穴の狢(むじな)というか。良くない方向に行った性のエネルギーって、ものすごいパワーで道徳やら倫理を破壊するんだなあ、と観ていて思った。
冷静に考えたら、これまでの自分のすべてを破滅に導くのが解る筈なのに、歯止めの掛からなくなった性欲は常識をなぎ倒して暴走し続ける。
実は、私は、いつも欲望という代物について考えているのである。とりわけ「性欲」は、我慢出来ずに一線を越えて「罪人」になってしまう有名人の例などを知るにつけ、これって、文学に投げかけられた大命題ではないか、と思ってしまうの。解明は出来なくとも、アプローチはしてみたい、と。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
初回登録は初月300円・1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
電子版+雑誌プラン
18,000円一括払い・1年更新
1,500円/月
※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2026年6月号

