サイエンスライターの佐藤健太郎氏が世の中に存在する様々な「数字」のヒミツを分析します
現在、地球上には約800万種の生物が棲息していると見られる。だがそのうち100万種は、今後数十年内に絶滅する危機にさらされているという。生息地の破壊、人間による乱獲、地球温暖化など、危機の原因はいろいろだ。
中でも最近急速に個体数を減らした生物に、インドなどに生息する3種のハゲワシがいる。1980年代には合計4000万羽もいたハゲワシは、2017年にはわずか1万9000羽まで激減してしまったのだ(数字には諸説ある)。だが、この原因は大きな謎だった。真っ先に疑われたのはウイルスなどによる感染症だが、それらしき症状は見えない。人間が乱獲したわけでもなく、農薬や大気汚染などが関与している様子もなかったから、学者たちも首をひねるしかなかった。
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