なぜ維新は、最大の高市支持勢力となったのか
「僕らはヤバい集団なんですよ」。自民党と連立を組む政権与党のトップである日本維新の会代表で、大阪府知事を務める吉村洋文がよく口にする言葉である。党首自ら率いるグループを「ヤバい」と称する国政政党は、おそらく維新をおいてほかにない。
この「ヤバい」には、維新のすべてが詰まっている。政官財が癒着し、沈滞していた大阪を変えようと産声をあげ、府議会の定数を一挙に削減した「身を切る改革」で支持を広げ、国政に進出したのが2012年。それから14年、衆議院で一時はわずか11議席にまで沈みながら、政権与党にまでのし上がった。創設以来、彼らが掲げる大原則は「約束を守る」「現状を打破し、改革する」である。
早くからインターネットを積極的に使い、既存メディアと衝突し、各方面と喧嘩を繰り返し、自民党から共産党まで、大阪ではすべての既成政党が敵に回った。永田町の常識からは遠く、プロ政治家からみれば素人くさい。現象面だけをみれば、維新は高市早苗政権の原型だったともいえる。
維新の「ヤバさ」は、連立を組んで最初の本格的な国会となった先の特別国会終盤で象徴的に現れた。
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