雇用、住宅、子育て支援が必須の3条件
いま日本各地で少子高齢化と人口減少に悩みの声があがる。3年前に発表された日本創成会議(増田寛也座長)の2040年の人口推計、通称「増田レポート」では、若年女性が減ることで子どもが生まれず、全国で900近い自治体が「消滅可能性」ありと指摘された。
だが、その一方で若い世代が集まり、子どもが増えている自治体もある。そうしたまちでは何が違うのだろうか。注目される市町村を訪ねてみた。
西には小高い丘の緑地が広がり、東には広い空間をもつ大学キャンパスが点在する愛知県長久手市長湫(ながくて)南部地区。ゆとりある区画の中、新しい戸建ての住宅が居並ぶ。
この周辺では、朝の登校時間になると、小学生たちが大勢集団登校で通う姿が見られる。黄色い校帽をかぶった児童たちは全校で1100人あまり。1年生と2年生は、ともに6クラスもあるマンモス小学校だ。
レンガ色が美しく配された、その市(いち)が洞(ほら)小学校の開設は08年。開校の数年後には早くも新校舎を増設するなど、急激な児童数の増加に追われてきた。
そんな子どもの増加もあり、この数年来長久手市は全国でもっとも平均年齢が低い自治体となっている。
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source : 文藝春秋 2017年06月号