「危機がニューノーマル」
今年のダボス会議では、そういうせりふを何度も聞いた。
リーマン・ショック、ギリシャ・ショック、尖閣ショック、サイバーテロショック、金正恩ショック、鳥インフルショック……次から次へと危機が襲ってくる。
さらに地政学的リスク、金融リスク、ソブリン・リスク、(原発やサイバーや遺伝子組み換えなどの)巨大技術操作リスク、(気候変動リスクとも連動する)自然災害リスクやエネルギー・食糧リスク……都市化に伴い技術が巨大化し、組織・ガバナンスが複雑化し、グローバル化し、連鎖化、瞬時性を帯びることで、致死性と破壊力を強めている。
非軍事的な危機の領域が拡散し、危機がグローバル化しつつある。
このような新たな挑戦を前に、日本の国家としての危機管理体制――政府、地方自治体、企業、国民――はまことに脆弱である。
それは福島第一原発事故の際、イヤと言うほど思い知らされたところである。
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source : 文藝春秋 2013年6月号