政府の外交・安保政策に関する戦略司令塔である日本版NSC(国家安全保障会議)が二〇一四年から内閣官房に設置される。
それによって首相の権限を強め、各省庁の縦割りと縄張りを克服し、政府一丸となって外交・安保・危機管理に臨もうという狙いである。
これを上手に使い、日本の外交力を強め、安全保障を高めるにはどうすべきなのか。
ここ数カ月、ワシントンで米政府高官や高官経験者に日本版NSC設置に対する示唆や助言を聞いた。
国務次官補経験者の一人は、日本の対米外交が“草食系”になりつつあることへの懸念を口にした。
「自分のところに来る日本人の数が以前に比べて激減している。その半面、中国や韓国からは会いたいという要請がものすごい勢いで寄せられた。日本の外交攻勢は淡泊になりつつある」
「駐米日本大使館勤務の日本の外交官たちのほとんどがワシントンの親日派の同じ人たちのところをグルグル回っている。コンタクト先が広がらない。結局、自分のところにやってくる」
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
今なら初月298円で楽しめる
-
今なら、誰でも、この価格!
1カ月プラン
キャンペーン価格
初月は1,200円
298円 / 月(税込)
※2カ月目以降は通常価格1,200円(税込)で自動更新となります。
-
こちらもオススメ
1年プラン
新規登録は50%オフ
900円 / 月
450円 / 月(税込)
初回特別価格5,400円 / 年(税込)
※1年分一括のお支払いとなります。2年目以降は通常価格10,800円(税込)で自動更新となります。
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2014年1月号