中国のカリブ海

新世界地政学 第34回

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 マレーシア航空370便事件は結局、永遠の謎で終わりそうだ。

 当初は南シナ海で、次にインド洋で、マレーシア、中国、米国、オーストラリア、日本、韓国などが2カ月にわたって捜索したが、ブラックボックスも飛行機の破片も見つけることができなかった。

 乗客の多くは中国人だった。

 家族は泣き叫び、マレーシア航空の不手際とマレーシア政府のまどろっこしい説明に怒った。

 中国の駐マレーシア大使は公然とマレーシア政府を叱りつけた。

「マレーシア政府の能力、技術、経験は不十分だ。しかし、全力を尽くしている」

「もっと情報を公開するべきだ」

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source : 文藝春秋 2014年6月号

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