この2、3年で、海外にルーツを持つ人たちとの付き合いが驚くほど増えました。
例えば昨年12月13日は、さまざまな外国語を浴び続ける一日になりました。
午後は外国人を対象とした都内の日本語教室を見学し、その後、同じ部屋でのヨガ教室に参加。日本語を学ぶコンゴ民主共和国の若者たちと汗を流しました。
夜には埼玉県蕨市に足を運び、この地に暮らすトルコ国籍のクルド人たちや、その支援グループによるゴミ拾いを兼ねた夜回りに合流。2時間ほどかけて、近隣のコンビニや公園をまわりました。
サッカーライターを長く続けてきた自分が、外国人の支援にこれほどかかわるようになるとは、まったく想像もしていませんでした。
その始まりには、迫害を受けて日本に逃れてきたコンゴ人との出会いがあります。難民申請を認められず、就労を許されない境遇に置かれた彼の日常に接することで、私は日本における難民の厳しさを知ることになりました。そこから仲間とともに、コンゴで広く話されるリンガラ語を彼から学ぶようになったのです。
私たちは公園や仲間の職場で「ネコはニャウ! 複数形はバニャウ!」と子どものように騒ぎながらレッスンを重ね、気づけばグループLINEにはリンガラ語交じりのメッセージが飛び交うように。
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