読者からのお便り 2024年2月号

三人の卓子

ニュース オピニオン

創刊100周年の雑誌『文藝春秋』での名物コーナー「三人の卓子」。読者の皆様からの記事への感想を募集・掲載しています。
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政治権力の誘惑

 1月号、特別再録の松本清張氏と池田大作氏の対談『戦争と貧困はなくせるか』を読みました。55年前の対談でしたが、今の日本の政治と宗教について示唆している部分も多くあり、大変興味深かったです。

 宗教と政治の関りや、創価学会と公明党の在り方に対する疑念について、池田氏は「信仰の自由」とか「結社の自由」、「誰人が政治に関与しようとも自由」などと考えを示していますが、やはり分かりにくいと感じます。公明党がこの当時とは違い政権与党であることを踏まえるとなお、宗教と政治の問題についてはもっと厳しく議論されなくてはならないと思います。

 対談後に松本氏も指摘しているように、池田氏が自民党に肉体的な反撥を持っていることには驚きました。自民党と蜜月にある現在の公明党を見ると、創価学会も公明党も当時とはずいぶん変質したのかと思います。池田氏の言うように「自民党のお偉方は、まるで大臣様の政治、議員様の政治みたいに考えてい」るのは今も変わらないように思いますが、その自民党と公明党が与党として提携していることを池田氏はどう思っていたのでしょうか。

 松本氏の「公明党は自民党と容易に『取引する』ことはなさそうな印象をうけた」という予想も外れてしまいました。権力という魅力の前には理念も勝てないということでしょうか。政治権力の誘惑の怖さを感じました。

(愛知県 二宮力)


自分の人生を取り戻す

 1月号の「私が大切にしている10のこと」、カタリン・カリコ氏の『朝起きた時にその日の小さな目標を決める』を読み、自然体で自分を貫いてきたカリコ氏の歩みに憧憬を抱いた。

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source : 文藝春秋 2024年2月号

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