創刊100周年の雑誌『文藝春秋』での名物コーナー「三人の卓子」。読者の皆様からの記事への感想を募集・掲載しています。
応募メールアドレス mbunshun@bunshun.co.jp
政治権力の誘惑
1月号、特別再録の松本清張氏と池田大作氏の対談『戦争と貧困はなくせるか』を読みました。55年前の対談でしたが、今の日本の政治と宗教について示唆している部分も多くあり、大変興味深かったです。
宗教と政治の関りや、創価学会と公明党の在り方に対する疑念について、池田氏は「信仰の自由」とか「結社の自由」、「誰人が政治に関与しようとも自由」などと考えを示していますが、やはり分かりにくいと感じます。公明党がこの当時とは違い政権与党であることを踏まえるとなお、宗教と政治の問題についてはもっと厳しく議論されなくてはならないと思います。
対談後に松本氏も指摘しているように、池田氏が自民党に肉体的な反撥を持っていることには驚きました。自民党と蜜月にある現在の公明党を見ると、創価学会も公明党も当時とはずいぶん変質したのかと思います。池田氏の言うように「自民党のお偉方は、まるで大臣様の政治、議員様の政治みたいに考えてい」るのは今も変わらないように思いますが、その自民党と公明党が与党として提携していることを池田氏はどう思っていたのでしょうか。
松本氏の「公明党は自民党と容易に『取引する』ことはなさそうな印象をうけた」という予想も外れてしまいました。権力という魅力の前には理念も勝てないということでしょうか。政治権力の誘惑の怖さを感じました。
(愛知県 二宮力)
自分の人生を取り戻す
1月号の「私が大切にしている10のこと」、カタリン・カリコ氏の『朝起きた時にその日の小さな目標を決める』を読み、自然体で自分を貫いてきたカリコ氏の歩みに憧憬を抱いた。
有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。
記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!
初回登録は初月300円
月額プラン
1ヶ月更新
1,200円/月
初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。
年額プラン
10,800円一括払い・1年更新
900円/月
1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き
有料会員になると…
日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!
- 最新記事が発売前に読める
- 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
- 編集長による記事解説ニュースレターを配信
- 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
- 電子版オリジナル記事が読める
source : 文藝春秋 2024年2月号