「文藝春秋 電子版」の有料会員になると、2013年1月号以降の「文藝春秋」のバックナンバーが読み放題となります。特に2019年9月号以降は、ほぼ全ての記事をオンラインで読むことができます。それら記事の総本数は実に6000本以上。全部読むのは無理としても、チェックすらしないのは、もったいないことこの上ありません。
バックナンバーはすべてデジタル化されています。そのため、紙のように号単位で読む必要はなく、興味があるトピックを“串刺し”で読むなど、自由な読み方が可能です。今回は、膨大なバックナンバーの中から、興味のある記事を見つけるための方法を紹介します。
本文の「キーワード検索」で未知の記事との出会いが
文藝春秋の号単位でのバックナンバーは、以下の「目次・バックナンバー」ページにまとめられています。これを見れば、どの号にどのような記事が掲載されていたのかを俯瞰して見ることができます。購入を忘れていた号や、かつて読んだ号をもう一度読みたい場合には、ここからチェックするのが最適です。
もっともこのページで紹介されているのはタイトルと著者名が中心で、詳細な内容までは分からない場合もあります。また電子版がオープンした2023年1月号よりも過去の号は、タイトルから記事へのリンクが張られておらず、気になる記事を見つけても、クリックして記事をすぐに開くことができません(編集部さん、将来的にはぜひリンクをお願いします! →「鋭意進めてまいります」編集部)。
こうした点からも、何らかのキーワードをもとに記事を探すのであれば、サイト上部にある「検索フォーム」を使ったほうが無難です。こちらではキーワードを入れて検索すると、それらを含む記事がヒットします。
検索フォームを使う利点は、本文からも「キーワード」を探せることです。キーワードがタイトルや著者名に含まれていれば目視で見つけることも可能ですが、本文まで人力でチェックするのは至難の業。検索フォームを使えば、本文にそのキーワードを含む記事が簡単に見つけられますので、思わぬ記事がヒットする可能性もあります。電子版ならではの探し方と言っていいでしょう。
これら個別の記事には、著者名から同じ著者の記事へのリンクが張られているほか、カテゴリのアイコンもつけられていますので、それらをクリックして同じカテゴリの記事を読むこともできます。また記事の末尾には、関連記事へのリンクも添えられていますので、ここから数珠つなぎに読み進めるのもよいでしょう。
なお読みたい記事がたくさん見つかり、いちどに全部は読めないという場合は、「後で読む」機能を使うのがおすすめです。これは画面上にある付箋アイコンをクリックすると、その記事がホームページのメニュー内にある「後で読む」という項目に登録され、いつでも簡単に呼び出せるようになるという機能です。詳細は次回あらためて紹介しますが、使いこなせると便利な機能のひとつです。
過去記事をピックアップする「アーカイブ発掘」に要注目
記事を探そうにもキーワードが思い浮かばない、あるいはもう思いつく限りのキーワードで検索し尽くしてしまった場合でも、まったく新しい記事と出会う方法はまだまだあります。
ひとつは、トップページで毎日更新されている連載「アーカイブ発掘」です。これはキーワード検索や連載・特集、およびジャンルやカテゴリからは探しにくい過去記事を、編集部がピックアップして紹介するという企画です。2013年以降の過去記事からピックアップされており、未知の記事との出会いという点で要注目です。テーマごとに過去記事をまとめた、いわば「名作選」を紹介するページもあります。
またこれと近いところで、トップページ右上に掲載されている「EDITOR'S CHOICE」も、見逃してしまった最近の記事をあらためてチェックしたい場合にはおすすめです。こちらも更新は毎日行われています。
「ハンバーガーメニュー」とは?
ホームページの左上、一般的に「ハンバーガーメニュー」と呼ばれる3本線のアイコンをクリックした中にある、カテゴリ別やジャンル別も、チェックしておきたいところです。
この中には、「特集」や「連載」といったジャンル別に記事が保存されているほか、「ニュース」「ビジネス」「エンタメ」「ライフ」といったカテゴリ別でも記事を参照できます。
こちらは前述の「キーワード検索」のように、ピンポイントで記事を探せるわけではありませんが、わざわざキーワードを入力して検索するのではなく、マウスクリックだけで済む範囲で未知の記事を探したいという場合には最適です。
いかがだったでしょうか。電子版は紙と違い、記事のボリュームが物理的な厚みで分からないという電子ならではのウィークポイントがありますが、それゆえ記事の探し方をマスターしておけば、ほかの人の何倍も楽しむことができます。今回紹介したバックナンバーの探し方を参考に、より「文藝春秋 電子版」を深掘りしてみてはいかがでしょうか。
source : 文藝春秋 電子版オリジナル