読者からのお便り 2024年12月号

NEW

ニュース オピニオン

創刊100周年の雑誌『文藝春秋』での名物コーナー「三人の卓子」。読者の皆様からの記事への感想を募集・掲載しています。このページの末尾にある入力フォームからも、ご投稿いただけます。

イシバノミクスの未来

 11月号の『イシバノミクスはどっちだ』、世界経済に精通する専門家たちの議論は、非常にためになりました。政府は経済団体に無理矢理賃金を上げさせるのではなく、様々な経済政策で生産性向上を促すべきである――。全くその通りだと膝を打ちました。成長戦略についても、石炭を焚いてもCO2を出さない技術改善などのGX投資が日本の「勝ち筋」になると具体的に触れられ、政治・経済に疎い私も、危機感と展望をよく理解できました。

「日本でとんでもない発言や政策運営があっても、翻訳されて報じられることがほとんどないから、海外には発言が伝わらない」という、日本の政策運営が「日本語の壁」に守られているという河村小百合氏の指摘には、驚くとともに、腑にも落ちました。諸外国が日本の真の姿を知ったとき、果たして何を感じるのでしょうか。

 かつて第二次安倍政権の経済構想をアベノミクスと題して批判した朝日新聞の原真人氏は、本誌2023年2月号にてその造語誕生の経緯をこう記しています。「1980年代、米レーガン政権の矛盾だらけの経済政策がレーガノミクスと呼ばれて批判されたのは有名だ。私もこのいかがわしい政策を安倍晋三氏の名を冠した呼び名で揶揄してみようと考えたのだった」。

 イシバノミクスは、今後ポジティブ、ネガティブ、どちらの文脈で語られるのでしょうか。こちらの「どっちだ」からも、目が離せません。

(秋田県 高橋一禎)


日本の真の闇

 11月号、村山治氏と奥山俊宏氏の『カミソリ検事が明かした異常な命令』において、ロッキード事件の捜査に当たった堀田力氏がその内幕を生々しく、やるせなさを滲ませながら明かしていた。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!

初回登録は初月300円

月額プラン

1ヶ月更新

1,200円/月

初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

12,000円一括払い・1年更新

1,000円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き
雑誌プランについて詳しく見る

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事、全オンライン番組が見放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 毎月10本配信のオンライン番組が視聴可能
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年6,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 2024年12月号

genre : ニュース オピニオン